ETCを使えば、高速道路の料金所をノンストップで通過することができ、とても便利です。さらに、土日・祝日にETCを使って高速道路を利用すれば、「休日割引」を受けることができます。
では、この休日割引とは、具体的にどのような割引なのでしょうか。休日割引とは、土日・祝日、1月1~3日にETCを利用して高速道路を利用した場合に適用となる割引です。
普通車、もしくは軽自動車、二輪車でETCを利用して休日割引の対象エリアの高速道路を走行した場合、利用料金について通常の30%オフの割引を受けることができます。
このページでは、ETCの休日割引の利用条件と内容について紹介します。
Contents
休日割引の適用は、ETCの利用が条件
まず、休日割引が適用となる条件について説明します。休日割引の適用は、ETCで高速道路を走行することが条件です。ETCを利用するには、ETCカードとセットアップ済みのETC車載器が必要です。
ETCを利用せずに一般レーンから通行券を取って高速道路に入った場合、休日割引は適用となりません。ただ、例外として、ETCレーンの故障や閉鎖をしていてETCが使えなかった場合は、入口で通行券を取り、出口でETCカードを係員に提示してその旨を伝えれば適用となります。
このように、ETC休日割引を受けるには、ETCを利用して高速道路を走行することが条件です。
ETCの休日割引の内容とは
次に、ETCの休日割引の内容について、詳しく説明します。
休日割引が適用となる曜日・日付
休日割引が適用となるのは、土日・祝日、年始の1月1~3日です。この曜日・日付であれば、終日、走行距離に関わらず何度でも利用することができます。ただ、お盆の期間中については、休日割引の適用外です。土日・祝日でない限り、割引を受けることはできません。
休日割引の割引率
休日割引の割引率は、30%です。
このように、休日割引を利用すれば、高速道路を通常料金の30%引きで走行することができます。
割引の対象となる車種
休日割引の対象となる車種は、普通車と軽自動車、二輪車です。休日割引は、休日に旅行や帰省、レジャー、観光などで高速道路を利用してもらうことを目的としています。したがって、仕事で高速道路を利用する中型車、大型車、特大車では、割引の対象になりません。
休日割引は、普通車もしくは軽自動車、二輪車で、ETCを使って高速道路を走行した場合に受けることができます。
割引の対象エリア
休日割引には、利用の対象となるエリアがあります。それは、高速道路会社であるNEXCOが管理する全国の高速道路と一部の一般有料道路、および宮城県道路公社の仙台松島道路です。
ただ、このうち、東京・大阪の「大都市近郊区間」は、割引の対象外のエリアです。
ここからは、休日割引の対象外のエリアである東京・大阪の大都市近郊区間について、詳しくみてみましょう。
・休日割引の対象外のエリア:東京近郊の区間
休日割引の対象外である東京近郊の区間とは、東北道(川口 JCT ~加須)、常磐道(三郷~谷田部)、関越道(練馬~東松山)、東関東道(湾岸市川~成田)、 新空港道、東京外環道、東名高速(東京~厚木)、中央道(高井戸~八王子)、京葉道路、第三京浜道路、横浜新道、横浜横須賀道路、新湘南バイパス(藤沢~茅ヶ崎JCT)~圏央道(茅ヶ崎JCT ~久喜白岡JCT )です。これらの区間は、休日割引を受けることはできません。
なお、藤沢ICから茅ヶ崎JCTを経由し、圏央道を連続走行する場合は、休日割引の対象外ですが、新湘南バイパスのみを利用した場合は、割引の対象となります。
休日割引が適用外である東京近郊の区間
・休日割引の対象外のエリア:大阪近郊の区間
休日割引の対象外である大都市近郊の区間とは、名神高速(大津~西宮)、中国道(中国吹田~西宮北)、近畿道(吹田~松原)、阪和道(松原~岸和田和泉)、 西名阪道(天理~松原)、京滋バイパス(瀬田東~久御山淀)、第二京阪道路(巨椋池~門真 JCT)です。
また、一般有料道路である第二神明道路、南阪奈道路、関門トンネルも割引の対象外です。
休日割引が適用外である大阪近郊の区間
このように、東京・大阪の大都市近郊区間は、休日割引の対象外です。休日割引の割引料金は、これら以外の区間に対して適用されます。
休日割引を利用した料金の一例
続いて、休日割引を利用した料金について、具体的にをみてみましょう。
割引の対象エリアのみの場合
まず、割引対象エリアのみを走行した場合です。
たとえば、普通車で休日割引の対象となる東北道の栃木IC(インターチェンジ)から出発して、仙台南ICに到着した場合の通常料金は、5,820円です。休日割引を利用した場合、この30%オフの料金である4,070円を支払うことになります。
休日割引の対象外のエリアと対象のエリアを連続して走行した場合
次に、休日割引の対象のエリアと対象外の東京近郊、大阪近郊の区間を連続して走行した場合、割引の対象となるエリアのみ割引が適用となります。
たとえば、休日割引の対象外のエリアである浦和ICから出発して、仙台南ICに到着した場合、通常料金では7,200円かかります。休日割引を利用した場合、割引が適用となる加須IC~仙台南ICのみの通行料金が30%オフとなり、合計5,260円を支払うことになります。
このように、割引の対象となるエリアと対象外のエリアを連続で走行した場合、割引は自動で適用となります。
そのため、対象エリアと対象外エリアの走行をわざわざ分ける必要はありません。たとえば、上記の例の場合、加須ICで一旦、国道に降りて、再度、加須ICから高速道路に乗り直す必要はありません。
また、ETCの割引には、休日割引の他にも深夜割引や平日朝夕割引などがあります。これらの割引の条件が重なった場合は、料金が最も安くなる方が自動的に適用となります。
休日割引の利用において、知っておくと便利なこと
休日割引を利用するにあたり、知っておくと良いのは、高速道路の出入り口を通過する日時についてです。
休日割引は、休日に高速道路を利用した際に適用となるのが一般的です。ただ、他にも割引となる場合があります。
それは、入口もしくは出口を通過する日時のどちらかが割引の対象となる休日であるか、もしくは休日をまたいで走行する場合です。
ここからは、それぞれについて、詳しくみていきます。
入口もしくは出口の通過が休日である場合
まず、高速道路の入口もしくは出口を通過する日時が、休日である場合についてです。
この場合、高速道路の走行料金の全額について、休日割引が適用となります。
たとえば、金曜日に入口のICを通過し、土曜日に出口のICを通過した場合、休日割引を利用することができます。日曜日に入口のICを通過し、出口ICを月曜日に通過した場合も同様に、休日割引の適用となります。
休日をまたいで走行する場合
次に、平日に高速道路の入口を通過し、休日中は高速道路を走り続け、平日に出口を通過する場合について、みてみましょう。
この場合も、高速道路の走行料金の全額について、休日割引が適用となります。
たとえば、平日である金曜日22:30に入口の料金所を通過して、土日は高速道路のサービスエリアなどで過ごし、平日である月曜日の9:00に出口の料金所を通過した場合、利用した高速道路の料金の全額が割引の適用となります。
休日割引の対象エリアと対象外エリアを連続して走行した場合
では、休日割引の対象エリアと対象外エリアを連続で利用した場合についてみていきましょう。
この場合も、入口もしくは出口の通過が休日、または休日をまたいでの走行であれば、同様に割引を受けることができます。
たとえば、高速道路の入り口を金曜日に通過し、出口を日曜日に通過した場合、対象エリアの料金について30%の割引を受けることができます。
このように、休日割引の対象エリアと対象外エリアを連続で利用した場合も、入口もしくは出口を通過する日時のどちらかが休日であるか、休日をまたいでの走行であれば割引の適用となります。
ただ、割引の対象外エリアは除いた適用となります。
まとめ
このページでは、ETCの休日割引について紹介しました。
休日割引は、土日・祝日、1月1~3日にETCを利用して高速道路を利用した場合に適用となる割引です。普通車、もしくは軽自動車、二輪車でETCを利用して休日割引の対象エリアの高速道路を走行した場合、高速道路の利用料金について通常料金の30%オフの割引を受けることができます。
休日割引を利用してお得な料金で高速道路を走行するため、ETCカードと車載器を準備することをおすすめします。